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コラム「オフ・ザ・ボール」 2009/11

コラム「オフ・ザ・ボール」 2009年11月1日

[オフ・ザ・ボール] 投稿日時:2009/11/01(日) 08:25

最近読んだある本(注)に大変興味深い内容が書かれていたので紹介したい。

本の中には「戦術的ピリオダイゼーション理論」というヨーロッパで注目されているサッカー理論が紹介されており、その理論を発案したヴィトル・フラーデ教授によると「サッカーとはカオスであり、かつフラクタルである」とサッカーの定義をしている。

カオスとは一般的に「混沌とした」、フラクタルは自己相似になっているものを指す幾何学の概念である。

ここまで読んで「なんか分からないな」と思う人も多いとは思うが、サッカーの試合はあまりにも多くの構成要素が相互に影響を及ぼしあっている複雑な事象であるためにこう定義したらしい。

「複雑なものを複雑なまま理解する」「大切な何か」を失わずにトレーニングすることを重要視し、「サッカーをサッカーのままトレーニングする」事を追求している。

本を読みながら「教育もカオスでありフラクタルである」と感じた秋の夜であった。


(注) 「テクニックはあるがサッカーが下手な日本人」   村松尚登著


                                        K.H


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