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コラム「オフ・ザ・ボール」

コラム「オフ・ザ・ボール」 2010年9月1日 [オフ・ザ・ボール]

投稿日時:2010/09/11(土) 07:15

8月の終わりに、少年団で教えたA君の高校生活最後の試合を見に行った。高校選手権一次予選代表決定戦である。

少年団で教えていた子でこの日までサッカーを続けていたのは、分かっているだけではA君一人だ。A君はサブメンバーだったが、この大会にかける意気込みはすごいものであった。それは他のメンバーも同様だったようである。

試合は、負ければ終わりという緊張感が伝わってくる好試合だった。皆が必死に走っていた。延長、PK戦にもつこれ込んだ試合はA君の高校の敗退で幕を閉じた。

この試合を見ていて、つくづく感じたことがある。それは、選手達の素晴らしい一体感である。先発はもとより、サブ、登録メンバーに入れなかった多くの選手達が、チームの勝利を願い、それぞれの立場でできることを一生懸命にこなしていた。試合中、笑っているものはいなかった。生徒が集中して必死になっている時の顔は違うと改めて感じた。この日まで残った3年生は18名、この18名でもっとサッカーを続けたかったと皆が言っていたそうである。

この日、A君に出場機会はなかったが、3年間いい仲間に恵まれ、幸せな高校生活だったのだろう。

高校の3年間の成長は大きい。中学でもこのように、個々の生徒が自立したチームを作りたいと心から思った。


                                           K.H








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