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コラム「オフ・ザ・ボール」 2010年11月2日[コラム「オフ・ザ・ボール」]

投稿日時:2010/11/08(月) 22:09

浦和高校の強歩大会(古河マラ)を見学させてもらった。古河マラは、浦高~古河間約50kmを7時間以内で完歩するというものである。

名称は強歩大会だが歩いていては7時間ではとうてい着かない。実際はマラソン大会である。昨年度の優勝者の手記を読むと「古河マラは自分の限界に挑戦する機会を与えてくれます」とあるようにゴール付近での疲労は極限に達する。

コース最大の難所は45km過ぎから続く土手約5kmである。ここで2時間ほど生徒の応援をした。ここあたりになるとほとんどの生徒は一人で走っている。

途中まではグループで走っていた生徒もだいたいばらけて最後は自分との戦いになる。フラフラな者、足をひきずっている者、全員が本当に辛そうだが必死に走っている。この頑張りはどこから来るのか、感心すると同時に考えさせられた。

ゴールまでには5ヶ所の関門(チェックポイント)があり、水分補給や飴などの栄養補給を保護者がしている。また、途中の交差点などにも保護者が立つ。この日、ボランティアとして協力した保護者は700余名だそうだ。子どもたちの頑張りの影には、こうした保護者の支えがあるのだと改めて感じた。


                                                K.H


古河マラソン:渡良瀬川の土手

コラム「オフ・ザ・ボール」 2010年10月1日[コラム「オフ・ザ・ボール」]

投稿日時:2010/10/06(水) 22:15

 イチローが10年連続200本安打を放ち大リーグ記録を更新した。日々の地道な努力の積み重ねが大記録達成の秘訣だと言っている。
 
 毎日球場に入ると入念にストレッチをしてからグランドに出て、いつもと同じウォーミングアップを行う。身体のいろいろな部分に語りかけながら身体を温め調子を図っていく。最近はチームメイトもイチローと同じようにするのだそうだ。それからいつもと同じトレーニング。毎日の朝食は奥さん手作りのカレーだという話は有名だが、そうした日々の積み重ねが今のイチローを作ったのだろう。
 
 イチローはその独特の語り口でも有名である。イチロー語録で特に印象に残ったものを挙げたい。
 
 「チームの一員になるためには、尊敬や友情など、プラスアルファが必要です」「手入れをしたグラブで練習したことは、体に必ず残る。汚いグラブでプレーしていたら、その練習は記憶に残らない」「小さいことを積み重ねることがこういうこと(安打記録)に到達するただ一つの道と言うこと」。
 
 200本安打、いつまでも続けて欲しいものである。
 
 
                                              K.H
 

コラム「オフ・ザ・ボール」 2010年9月1日[コラム「オフ・ザ・ボール」]

投稿日時:2010/09/11(土) 07:15

8月の終わりに、少年団で教えたA君の高校生活最後の試合を見に行った。高校選手権一次予選代表決定戦である。

少年団で教えていた子でこの日までサッカーを続けていたのは、分かっているだけではA君一人だ。A君はサブメンバーだったが、この大会にかける意気込みはすごいものであった。それは他のメンバーも同様だったようである。

試合は、負ければ終わりという緊張感が伝わってくる好試合だった。皆が必死に走っていた。延長、PK戦にもつこれ込んだ試合はA君の高校の敗退で幕を閉じた。

この試合を見ていて、つくづく感じたことがある。それは、選手達の素晴らしい一体感である。先発はもとより、サブ、登録メンバーに入れなかった多くの選手達が、チームの勝利を願い、それぞれの立場でできることを一生懸命にこなしていた。試合中、笑っているものはいなかった。生徒が集中して必死になっている時の顔は違うと改めて感じた。この日まで残った3年生は18名、この18名でもっとサッカーを続けたかったと皆が言っていたそうである。

この日、A君に出場機会はなかったが、3年間いい仲間に恵まれ、幸せな高校生活だったのだろう。

高校の3年間の成長は大きい。中学でもこのように、個々の生徒が自立したチームを作りたいと心から思った。


                                           K.H








コラム「オフ・ザ・ボール」 2010年7月1日 [コラム「オフ・ザ・ボール」]

投稿日時:2010/07/05(月) 22:24

W杯が佳境に入り、おもしろさを増しているが、決勝T1回戦ドイツ VS イングランド戦でレフェリーの誤審があった。イングランドのシュートは完全にゴールインしたかに見えたが、ノーゴールと判定され、イングランドは敗れた。そのゴールが決まっていれば同点となり、その後の展開も大きく違っていただろう。TVではそのシーンを繰り返し映していた。このようなことが起きるたびにVTRでの判定を取り入れれば、という議論がわき起こるが、今まで導入される事はなかった。その理由は、サッカーではレフェリーの判定が全てであり、また、レフェリーも人間なのだからミスはある、という考え方が前提としてあるからだ。

フェアプレーはそのスポーツに係わる全ての人に敬意を払う、という考えが基本である。味方、相手選手、コーチ、レフェリー、保護者、全ての人を尊重する。対戦相手は敵ではなく同じサッカーを愛する仲間であり、レフェリーも同じである。ミスジャッジをされた側は非常に悔しいし残念だろう。しかし、それもサッカーの一部であると割り切って受け入れ、フェアプレーの精神を貫くことに価値があると思う。


                                           K.H

コラム「オフ・ザ・ボール」 2010年6月1日 [コラム「オフ・ザ・ボール」]

投稿日時:2010/07/05(月) 22:11

サッカーW杯がいよいよ11日、南アフリカで開幕する。世界で延べ数十億人が見るといわれる世界最大のスポーツイベントは4年に一度開催され、予選に2年を費やす。初めてのアフリカ大陸での開催で、南アフリカの治安問題が心配されている。

日本代表は現在、時差が南アフリカと変わらないヨーロッパでトレーニングに励んでいる。5/31にはイングランドと親善試合を行い、1-2で敗れはしたが、不調にあえぐ代表にしては今後に期待が持てる内容だった。

W杯の期間中に修学旅行がある、という話を家でしていたら、サッカー好きの家人が、「修学旅行中でも特別にサッカーは見ていいんでしょう」と言う。時差の関係で夜中の試合が多いことを知っての質問に、健康管理が一番だからだめだよと返したら、「自分は見られないなら修学旅行行かない」などと暴言を吐いていた。ブラジルでは試合がある日は学校は休みになるというが、身近なところにも優先順位の1位がサッカーという人はいた。

4年に一度の熱狂がもうすぐ始まる。


                                     K.H
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